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概要記録(大穂地区) つくば市 | 市民ワークショップの活動報告

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つくば市自治基本条例「大穂地区で話そう会」

《概要記録》

平成23年6月12日(日)13: 30∼15: 30

大穂交流センター 2階 研修室

◆ テーマ:身近な地域から“ 自治” について考えよう

:自治基本条例って何だろう?

1.はじめに

○ 開会

○ 市長あいさつ

市長:この地域での話そう会は、大穂地区で4回目になる。3回のうち2回参加し、テーブル

をまわって話を聞いた。色々な話が出ているが、まだ自治基本条例とは何なのか、つく

る必要があるのかという基本的な話をしている。また、私がまわったテーブルでは、苦

情や要望などの意見も出る。しかし、そういうことでもけっこうだと思う。皆さんが日

頃思うことを出していただき、行政は何をやり、市民が何をやるか、そういうことを話

しあう場は今までほとんどなかった。

・本当の意味での市民協働、市民参加というのは、私達はこういう役割を担ってこういう

まちにしたい。そのためにこういう場面に参加する。といった仕組みや市民の責任を一

緒に考えていくことが必要だと思う。何故かといえば、今の日本では我々が経験してこ

なかった様々な社会現象、想定外のことが起こっている。それらを解決するのに行政だ

けでは力が足りない。市民の皆様の協力がこれからのまちづくりには必要だと思う。理

念先行ではない本当の意味での市民と行政の協働、パートナーシップを育てていくこと

について、一人でも多くの方に考えていただくことが必要だろうと思う。

・3月11日に東日本大震災があり、現在も行方不明の方が8000人、十分な復興支援

もされていない。そういう状況の中で想定外のことがあることが広く認識されたと思う。

計画を立て予算を付けて道路工事をしようとしたら産業廃棄物が出てくることもある。

その処分に莫大な予算がかかるような状況にもなり得る。様々な想定外のことを解決す

る時、行政、市民が一緒に考え、やっていく必要があるのだと思う。

・少子高齢化、低炭素社会の実現、安全・安心社会、教育日本一プロジェクトなどを進め

ているが、これらが近年大きな課題として認識され、行政でも色々知恵を絞ってやって

いるが、十分ではない。やはり地域の問題は地域で解決していく必要もあると思う。

・自治基本条例は、全国で200近くの自治体ですでにつくられている。地域の状況によ

り内容は違うが、まちづくりに対する方針や考え方など、国でいえば憲法のように、様々

な条例がそれに則ってつくられたり、運営されたりしていくものだと思う。そういうも

のをつくるにあたり、皆様に色々話し合いをしていただき、それを参考につくっていき

たい。もちろん国の法律を逸脱することはできないが、皆さんのご意見をきちんとまと

めて専門家の支援も受けながら、最終的なものをつくっていきたい。条例そのものも大

事だと思うが、つくる過程で一人でも多くの市民の皆さんに関わっていただくことが大

(2)

○ つくば市の自治基本条例づくりと今回の「大穂地区で話そう会」について

今井:(パワーポイント、資料を用いて条例づくりの概要と今回の進め方について説明)

2.グループで話そう

(1)身近な地域から“ 自治” について考えよう ∼日頃の活動や震災の経験から

○ 話題提供

今井:これからの話し合いのヒントになりそうな話を市民WT委員さんにお願いしたい。①日

頃、地域にどんな関わりをしていますか?②震災を経験して、身近な地域について何か

思ったことはありますか?

市民WT委員:この近くで生まれ育った。地元での近所づきあい、人間関係を大切にしながら、

会えばあいさつをしたりということをしている。

・震災の時は、自宅の事務所にいた。自分の身を守るだけで精一杯だった。揺れが収まっ

た後、孫が小学校にいることを思い出した。自分の近所での助け合いは特になかった。

ブロック塀の危険性を認識した。

・今後は、この地域に住んで良かった、誇りを持てるまち、会えばあいさつできるまちに

していきたいと思う。

市民WT委員:私もここで育って、今もここに住んでいる。震災の時は子どもの下校中だった

ので児童館のスタッフで迎えに行った。塀が崩れ落ちそうになったりした中、保護者か

ら子どもを迎えに行って欲しいという要望が多くあって、こういう時にもっと地域がつ

ながりあっていたら、スムーズに色々なことができたのではないかとつくづく思った。

・日頃から人とのつながりが大事だと思い、児童館での仕事をしてきたが、さらに地域ぐ

るみで対応できるようなつながりができるといいなと今回、強く感じた。

○ グループで話し合い

(かんたんな自己紹介をして、約30分間、グループで話し合い)

(2)自治基本条例って何だろう? ∼つくば市全体にも目を向けながら

○ 話題提供

今井:(市民WTのこれまでの主な検討成果について紹介… 仮の骨組み、頭と背骨)

・次の話し合いのテーマに関する話題提供として、これまで市民WTで話し合ってきたこ

とや、「自治基本条例とは、こういうものではないか」ということについて、市民WT委

員さんのお話を聞いてみたい。

市民WT委員:つくば市らしい自治基本条例とは?ということを考えると、新旧を超えた市民

の一体化が自治基本条例によって実現したら素晴らしいと思う。自治基本条例とは、そ

もそも市民と行政と議会が一緒になって市政を進めていく上でのルールや仕組みといわ

れているが、大切なのは、市民が主人公となって、何でも困った時に市にお願いするの

ではなく、自分達で考えて市民みんなでまちをつくっていく、そのための条例が必要な

のだと思う。市民が自分の得意とする分野でよい地域社会をつくっていくために、知恵

を出し、元気を出していく仕組み、自分の生活につながっているような仕組みが自治基

(3)

・私はつくば市に住んでいないが、まちのために何かしたいという気持ちがあって、この

ような活動をしている。一人ひとりのまちを良くしたいという熱意が合わさって総合的

な力になり、まちが元気になり、発展していくのだと思う。まちを知ったり、まちを好

きになるきっかけをつくったり、まちに希望をもつことは大切なことだと思う。

・このまちに住んで良かったと思えるようになるにはどうしたらいいか、それが自治基本

条例という形になることがベストなのではないかと思う。

○ グループで話し合い

(約30分間、グループで話し合い)

3.全体でグループの発表

○ 各グループの発表(発表順)

【1グループ】

・班の全員が、震災を通して、地域のつながりが一番大事だということを感じたというこ

とだった。特に、花畑地区は10数%しか区会に加入していない。震災後は、回覧板が

一番重要なツールだったが、それが回ってこないのは、災害時だけでなく日常も、つな

がりがないことによって、得られるべき情報が得られない。それは大きな問題だ。

・お祭りが盛んな地域があったり、日常的な地域のつながりが、私達が暮らす上で一番重

要なことだと思う。

・自治基本条例でも、地域のつながりをもっともつための仕組みをつくっていくべきでは

ないかという話が出た。

・さらに必要なのは、住民自治が大事だという時、私達のまちづくりへの関わり方は大き

く2つあるということ。一つは、議会・議員さんを通して意向を上げてもらう。もう一

つは、直接市民が思いを市に伝えていく。今まで、それらを私達市民は十分に活用して

こなかったと思う。議員さんたちが市民の意向を伝えてきたかといえば、それも形骸化

していたのではないかという意見もあった。議員さんもおられたので、すごく勉強にな

った。市民が意見を出していく仕組みについて、市も色々用意してくれているが、まだ

まだ十分とは言えないのではないか。

・今までの仕組みをさらに活性化させていく面と、新しく柔軟に対話する中で市民もつな

がり、市民と行政もつながる仕組みを条例の中で位置づけてほしい。

・9月から議会がインターネット中継を始めるらしいが、議会の情報をもっと公開しても

らうために、お互いが見えるような仕組みを増やしていってほしい。そうすれば市民も

もっと自覚を持ってまちづくりに取り組んでいけるし、職員も市民と協働でまちをつく

っていこうという仕組みが出来ていくと思う。そういう基本的考えを自治基本条例でし

っかりつくっていければと思う。

・こういうワークショップで議論をしたり、何回も重ねて、まちづくりに取り組んでいく

ための過程をつくっていくことが大事だと思う。

【2グループ】

(4)

きていけるという人もいれば、色んな情報を集めて共に生きていく、だからコミュニテ

ィは必要だという意見もあった。

・コミュニティの中での議員さんの役割はどうかという話もした。議会は何をしているの

か、私達はどういうアプローチをしているのか、という話もした。・私は学生だが、グル

ープには色々な立場の人がいて、様々な角度から議員さんについての話が盛り上がった。

・地域密着の議員さんもいるが、よそから来た人には何をしているのか見えなかったり、

そういうつながりも必要なのではないか。

・自分達のまちに対してのビジョンについても話した。どういうまちにしたいかというビ

ジョンがあって、それにどのように向かっていくのかというのが自治基本条例ではない

かという話の中で、市民一人ひとりにビジョンがなければ、ツールとしての自治基本条

例をつくっても意味がないという意見もあった。

・「市民力」というが、一人ひとりがどのような思いをもつかということや、どうアプロー

チしていくかということが必要なのではないか。

・昔ながらのコミュニティ、新しく入ってきた人とのつながりが大事なのではないか。そ

ういうつながりをつくるきっかけが必要という話も出た。

【3グループ】

・全員が一致したのは、つくばに住んで良かったと思えるまちにしたいということ。外国

の方も多いので、分かりやすい条例にしたい。自分が得意なことで参加できる条例にな

ってほしいという意見があった。

・地域の話では、近所のつながりは本当に大切だね、という話があったが、最近越してき

た人で両親が共働きで子どもが1人で家に帰ってくるが何もしてあげられない、近所づ

きあいがあれば、何かできるのに、といった話も出た。

・個人情報の法律がつながりを止めてしまっていたりすることもあるが、今後どうしたら

上手な近所づきあいができるか。また、ツイッターなどでお互い情報交換できる人もい

るが、そういうものを使えない人も同じように参加できる仕組みをどうつくれるか。

・議会でやっていることが見えにくい。指定管理者の決まり方の問題。どのようにしたら、

私達が暮らしやすいきまりになるかという話もあった。

・細長いつくばには、古くから住んでいる人、新しく住み始めた人がいる。色んな人がい

るつくばでどのようにみんながつながれるかという話をずっとしていた。今回の話し合

いで、その答えは出ていないが、これをどうしたらいいかを考えることができる条例が

つくれたらいいなと思う。

【4グループ】

・つくば市のイメージというところから話を始めた。「つながっていない」という意見が多

かった。つくば市が心のよりどころになっているのか。田舎、文化、など、つくばらし

さが活かされていないのではないか。中心と周辺で不公平感がないか。学生の力が活か

しきれていない。など、つながっていないということに関する話が出た。

・では、どうするかということで、「一緒に活動する」というのが大きなキーワードになっ

(5)

たり、楽しみが増したりすることで、地域が活性化するのではないか。

・つくばらしさとして、大学があったり、学生が沢山いたり、子どもがまだいたり、お年

寄りもいたり、研究所があって高度なスキルをもった人がいたり、それぞれの強みをど

うつなげていくのか。個別ではそれぞれ素晴らしいと思うが、それらをつなげるコーデ

ィネーターが必要ではないか。そういったコーディネーターの育成が、様々な機関や地

域も行われる、また、地域の核となるキーパーソンもどんどん育成し、人と人がつなが

っていく。それによって、つくば全体の強みが相乗効果で増していくのではないか。

・一緒に活動するということの具体例としては、イベントをやるとか、面白いと思ったの

は、行政と市民と議会の対抗戦でドッヂボール大会をやろうというのもあった。お互い

に一緒にやる中で、仲良くなったり、今まで知らなかったからお互いのバリアがあった

のではないか。そういうバリアをなくすための工夫になると思う。

・みんなが協力するような気持ちを育むとか、みんなが幸せな気持ちを共有できるような

土台づくりも必要とか。

・自治基本条例そのものに対しては、この条例ができることで、どう生活が変わるのかが

分からない。だから逼迫感がないのではないか。具体的でなく、漠然としていて、当事

者意識が生じにくい。それが明確に「この条例をつくると、こう変わる」となると、も

っと色んな人が関わるのではないか。

・他の自治体でつくったところで、どう活かされているのかという検証も必要だと思う。

形骸化しているところもあると思うが、そうならないように、これだけの労力をかけて

いるので。つくば市として本当につくってよかったと言えるものにしていければと思う。

今井:素晴らしい発表だった。どう素晴らしかったかというと、皆さんからは「まとまってい

ないが」という言葉があったが、ここで結論まで出す必要はなく、これからみんなで答

えを出していかなければならないような鋭い問いがたくさん出てきたこと。そのまま活

かしたいキーワードも、皆さんから出された問いも今後の検討に活かしていく。ぜひ皆

さん、今後も関心を持ち続けていただきたい。

○ 市長よりコメント

市長:今日も各テーブルをまわり、お話を聞かせていただいた。地域によって全体の雰囲気や

意見も違うように感じた。最初にやった時よりもまとまった進行になっているような印

象もある。市としても、これをつくることで何が変わるのかが大事だと思う。何が改善

され、今後のまちづくりにどう活かされるのか。全国で200くらいの自治体でつくっ

ているが、その後どうしているのかという疑問を持った。つくることがゴールであって

は意味がない。どう活かされていくのかも考えていかなければいけないと思う。今後も、

皆さんからのご意見をいただきたい。

4.おわりに

○ 事務連絡など

事務局:皆さんのご協力で活発な話し合いができたと思う。

参照

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